家庭用脱毛器「ケノン」は、人気が高い一方で「買わなきゃよかった」と後悔する声も少なくありません。
この記事では、実際に起きたトラブルやユーザーの口コミをもとに、「カートリッジの種類」「効果の有無(特にヒゲやVIO)」「正しい使い方」「火傷の危険性」などを詳しく解説します。
また、裁判に発展した事例や顔脱毛、シミ取りの是非にも触れ、購入前に知っておきたい真実をまとめました。
ケノン買わなきゃよかったと感じる理由とは?
ケノンに満足しているユーザーがいる一方、「期待外れだった」との声も少なくありません。ここでは、その代表的な理由について詳しく掘り下げます。
コストがかさむカートリッジの罠
ケノンは本体だけでなく、交換用のカートリッジにもコストがかかります。最初は標準で付属しているカートリッジで使用できますが、継続的に使用するうちに「照射回数が足りない」「効果が落ちた」と感じる人が多く、追加購入が必要になります。
ケノンのカートリッジは1個あたり5,000円〜9,800円ほどで、部位ごとに最適な種類が異なります。美顔用、ストロング(ヒゲ・VIO向け)、スキンケア用などがありますが、それぞれ効果の差が大きく、組み合わせて使うと意外に高くつきます。
しかも、互換性が制限されており、古いバージョンでは使えないこともあるため、結果的に「コスパが悪い」と感じるケースが多いのです。「照射回数=寿命」であるケノンにおいて、カートリッジの存在は見逃せない重要ポイントです。
意見が割れる口コミの実態
SNSやレビューサイトでは、ケノンに関する口コミが非常に分かれます。「数回で効果が出た!」という人もいれば、「半年以上使っても効果なし」という声も…。実際のところ、体毛の濃さや部位によっても結果は大きく変わるため、口コミだけで判断するのは難しいです。
さらに問題なのは、「広告的な口コミ」と「リアルな体験談」が混在している点です。公式サイトや楽天レビューなどでは、星5つの高評価が目立つ一方、Amazonや掲示板では「後悔している」「火傷した」といったネガティブな体験談も多く見られます。
また、効果を実感するには「長期的な継続」が必要なため、途中で使用をやめた人の不満も目立ちます。「すぐにツルツルになる」と期待しすぎた結果、ギャップに悩む人が多いのです。
とくに厳しいヒゲへの効果
ケノンを購入する男性の多くが期待しているのが「ヒゲ脱毛」。しかし、実際にはヒゲの毛根は非常に太く深いため、ケノンの出力レベルでは十分な効果を得られないケースが多いです。特に顎や鼻下は照射しにくく、しぶといヒゲには何十回も照射が必要になります。
ストロングカートリッジを使えば多少の効果はあるものの、それでも「剃る回数が減った」程度で、完全にヒゲが消えるわけではありません。また、照射レベルを上げれば痛みが強くなり、肌トラブルのリスクも高まります。
結果として「ケノンではヒゲ脱毛は難しい」と感じてしまう人が多く、医療脱毛やヒゲ脱毛専門クリニックに乗り換える人も少なくありません。
意外と知られていない正しい使い方
ケノンは「使い方」が非常に重要です。取扱説明書には基本的な手順が書かれていますが、実際には以下のような注意点を守らないと、効果が出なかったり肌トラブルにつながる恐れがあります。
- 必ず冷却してから照射する(肌を守るため)
- 2週間~3週間の間隔を空ける
- 日焼けやほくろのある部分には使用しない
- 照射後は保湿を徹底する
こうした基本を守らず、毎日連続で照射したり、高レベルをいきなり使ったりする人が火傷や赤みなどのトラブルを起こしがちです。また、使い方を間違えると「効果が出ない」と勘違いしてしまい、結果的に「買わなきゃよかった」と感じてしまいます。
vio脱毛は本当にできる?
VIO(デリケートゾーン)への使用を考える人も多いですが、ケノンでのVIO脱毛は難易度が高いです。理由は以下の通りです。
- 黒ずみや色素沈着が多く、照射できない箇所が多い
- 痛みが強く、冷却しづらい
- 形状的に照射が難しい
ストロングカートリッジを使用すれば多少の効果はありますが、粘膜やVラインの奥まった部分は危険性が高いため推奨されていません。自己責任での使用となり、VIO脱毛目的で買ったのに思ったように使えず、後悔するケースが非常に多いです。
ケノン買わなきゃよかったとならないために知っておきたい注意点
ここでは、ケノンのトラブル例やリスクについて、購入前に知っておくべき事実を紹介します。後悔しないためにも確認しておきましょう。
火傷のリスクはゼロではない
ケノンは医療機器ではなく家庭用脱毛器であるため、医師の監修があるわけではありません。そのため、誤った使い方や照射レベルの調整ミスによって「火傷」を起こす可能性は十分あります。
実際、SNSやQ&Aサイトには「赤く腫れた」「水ぶくれができた」という報告が多数あり、特に照射レベルを10段階中の最高出力に設定した際のリスクが高いです。事前のテスト照射を怠った場合、肌が弱い人には重大な影響が出ることもあります。
「家庭用だから安全」と過信せず、必ず低出力から試す、冷却を徹底するなどの注意が必要です。
裁判沙汰にまで発展したケースも
一部ではケノンの使用後に肌トラブルを起こし、製造元や販売元を相手取って訴訟を起こしたケースも存在します。過去の裁判記録によると、「効果が出なかった」「火傷で後遺症が残った」といった理由で損害賠償を求めた例が報告されています。
ただし、こうした事例はごく一部であり、基本的には説明書に従って正しく使っていれば問題ありません。とはいえ、メーカー側の責任が問われるような状況になれば、消費者側の立場は弱くなるため、使用前には注意点をしっかり把握しておく必要があります。
顔脱毛の効果は部位によってまちまち
顔脱毛にも使えるとされるケノンですが、実際の効果は部位によって大きく異なります。例えば、頬や額は比較的効果が出やすい一方で、鼻下やフェイスラインの産毛にはあまり反応しないこともあります。
また、顔はとくに肌が薄くデリケートなため、出力を上げづらいという難点もあります。さらにメイクをすることで毛穴が刺激され、思わぬ肌荒れにつながるケースも報告されています。
顔脱毛を目的にケノンを買った人が「効果がわからない」「肌トラブルが怖い」と後悔するのも、こうした事情からです。
シミ取り機能に対する誤解
ケノンには美顔用カートリッジがあり、「シミが薄くなる」「肌が明るくなる」といった効果をうたっています。しかし、これはあくまでスキンケアレベルの話であり、医療的なシミ除去を目的としたものではありません。
実際には、軽度な色素沈着やくすみには多少の効果が期待できますが、老人性色素斑や肝斑のような本格的なシミには効果がありません。「シミが消える」と期待して購入した人が、効果の薄さに失望し、「こんなはずじゃなかった」と感じるのはよくあることです。
ケノン買わなきゃよかったと後悔しないために
ケノンは正しく使えば効果がある製品ではありますが、「誰にでも・どんな部位にも・短期間で効果がある」とは言い切れません。特にヒゲやVIO、顔のような繊細な部位には向き不向きがありますし、カートリッジのコストや火傷のリスクなど、見逃せない注意点も多いです。
口コミをうのみにせず、自分の毛質や肌質、求める効果をしっかり考えたうえで選ぶことが大切です。「ケノン買わなきゃよかった」と後悔する人の多くは、情報不足や過剰な期待が原因です。購入前にこのようなリスクと向き合い、自分に合った脱毛方法を選びましょう。